イカ太郎オフィシャルブログ

裸足ブロガーの "自分の感覚を信じる生き方"

不食・少食実験を始めて4週間経ったので振り返ってみた(後編)

(この投稿は前回の投稿の続きです。)

ikadventure.hatenablog.com

 

 

不食・少食実験を始めてから5日目のウンチクライシスから脱出した僕は、翌日素晴らしい本と出会う。

無人島、不食130日

無人島、不食130日

 

10年前、僕を20日間の不食実験に誘うきっかけを与えた本、人は食べなくても生きられるを書いた山田鷹夫さんの本だ。

 

食べない人たち (「不食」が人を健康にする)では秋山さん・森さん・山田さんという日本の不食界のスーパースター3人が出てくるが、僕が一番好きなのはこの人だ。

 

ぶっ飛んでて優しくて、好奇心旺盛で子供のようなチャレンジング精神を持った自由人。この本を読んでこの人がもっと好きになった。

 

興味のある人には是非読んでもらいたいので、中身については書かないけど、きっといい読書時間になると思う。

 

この本を6日目に読んだ僕は気持ちを新たにした。

 

 

断食や不食に関する本を読むことは、食べない日々の始まりにはとても有効だと思う。時折やってくる空腹感を半減させる効果がある。

 

空腹感が健康や幸せな気持ちを呼び込むきっかけになるのだということを「体で」理解できると、もはや空腹を感じなくなってくるのだけど、その前の段階では「頭で」理解していることがとても有効に働くように思うのだ。

 

 

この日の夜、こんなツイートをしている。

 娘と海に行ってきて、夜8時くらいに寝たんだけど、12時前に目覚めてしまったのだ。空腹で目が覚めるという感じではなく、休息完了!という感じ。不思議な感覚だった。

 

夜中にプログラミングや読書をするような習慣は持ち合わせていないので、自転車のパーツ交換などをして時間を潰した。

 

不食者の本にはよく出てくるのだけれど、不食を始めると寝る時間が少なくなるので、暇な時間が増えて時間をもてあますようになるらしい

 

それで暇だから食べたりしようかなって思うらしい。

そしてこんな風に感じるらしい。

 

生きるためには食べ物は不要なのに、人はなぜ食べるのか?

食べないと死んでしまうと不安だから食べるだけでなく、暇だから食べるのだと

 

なるほど、確かにそんな気はする。

 

空腹感を感じた時に食べるのは「食べないと死ぬ」と思っているからだし、ストレスを感じて食べることもある。お腹が空いてないのに、お美味しそうだからという理由で食べることもある。

 

食べることって一体なんなのだろう?

 

 

そんなどうでもいいことを考えたりしながら、朝を迎えるまでの間に体重を測っていたようだ。きっと暇だったから体重でも計ってみようと思ったに違いない。

 1週間で3キロ体重が落ちていた。

(結局4週間で6キロ近く体重は落ち、現在は57kg、体脂肪率5%だ。)

 

 

ここ半年ほど毎朝やっていた瞑想にも変化が訪れている。

 瞑想をやっていたのは、乱れる心を静めたり、頭の中をスッキリさせたり、いい気分になるためだったのだけれど、食べないことで、その全てが常時続くような感じになってくるので、不要になってきた。

 

食べないことで走ることも不要になりつつあったが、瞑想も不要になった。

 

さらに体の変化が起こる。

 カフェインに対する反応が強く出るようになった。

 

今まではコーヒーを何杯飲んでも熟睡できるような体だったのに、1杯飲むだけで心臓がドキドキして気持ち悪くなってしまう。コーヒー大好きだっただけにこれは残念な変化だった。(しかしその後また飲めるようになるのだけど)

 

 

 

8日目の朝、ついに奥さんに3食抜きにしたい宣言をした

 

前編で「3食抜きにするタイミングを見計らっていた」と書いたが、結局3食抜きにしてみたいという欲求を抑えることができなかったので、強行するような形になった。

 異様な反応はない、と書いているけど、奥さんの僕への愛情はこのあとどんどん冷めていく。。

 

今思い返してみると、このころは食べてないせいで多幸感がスゴかったが、そのせいでちょっと暴走気味であったように思う。

 

そして3食抜きの生活に入ったことでさらに変化が出てきた。

 

気持ちは多幸感でいっぱいなのだけど、

・体に力が入らない

・頻繁に立ちくらみする(脳に送るブドウ糖がなくなるので、脂肪酸が脳の栄養素に切り替わることで起こるらしい)

・高層ビルのエレベーターで一気に上に上がった時に起こる耳抜きが必要な状態がずっと続く(自分の呼吸音が邪魔して他の人の声がよく聞こえない)

・痰が出るので咳が出る

などの好転反応が出るようになった。

 

 

 

そうした好転反応で体調がいいとは言えない状態だった9日目の火曜日、清々しく仕事を終えた僕はバカなことを思いつく。

 

この状態でお酒を飲んだらどうなるんだろう?

 

毎年8月1日に知り合いのいる湯河原でお神輿を担ぐことになっている。そこでは普段はあまり飲まない酒を飲み、タバコを吸い、ハードに体も動かすので、どこまで自分にキャパがあるのかチェックしておきたいという気持ちがあったのだ。

 

帰り道、キリン一番搾りの350ml缶を一つ買って帰った。

 

いつも通り夕食は取らずにビールを飲み始めた。

 

カフェインが過剰反応するようになっていたから、きっとアルコールもそうに違いないと思って時間をかけて少しずつ飲んだ

 

1時間くらいかけて4分の3くらい飲んだだろうか、飲むにつれて部屋が寒いなぁと感じていたが、それがピークに達した。夏なのに寒くて仕方がない。ガタガタ体が震え始めた。

 

これはやばい!

 

そう思って慌ててお風呂にお湯を張って飛び込んだ。

 

40度でお風呂を作ったのだけど、ぬるま湯に感じるほどだった。

 

仕方がないので、お湯の設定を75度にしてガンガン温めた。

 

(このあとはツイートを追ってもらった方が臨場感があると思うので、ツイートを貼ってみます。)

 

 

結局1時間半ほど死線を彷徨うような思いをしました。5時間ほど経ったと思ったと思ったのにわずか1時間半の出来事!?

 

 ほんとに死ぬかと思いました。

 

目が覚めてからはアホみたいに元気だったので、調子こいたツイートを連発し、朝までグッスリ。

 

翌日は何事もなく次の日は送れるだろうと思ったけど、こうなりました。

 吐き気とかはないんだけど、とにかく体調が悪すぎて立っていられないだけでなく、デスクに座っていることすらできない。早退させてもらいました。

 

なんとか家までたどり着いて、、

 

この経験から僕はまた一つ賢くなった。

  

(あれから一度も飲んでないけど、きっと体調の安定した今は1杯くらいは大丈夫だと思っています。コーヒーが大丈夫になったように)

 

 

それから10日間ほどは痰と咳に苦しみました。

 

2週間では止まりませんでした。3週間かかりました。

 

 

この痰と咳の症状が収まってからは体は安定し、不快な反応はほぼなくなりました。

 

力の入らなかった状態も解消され、走ることもできるように。

(だいぶ弱っていたのでペースは遅かったけど)

 

 

しかし最後に大きな問題が立ちはだかりました。奥さんとの問題です。

 

このころ、家庭内は冷え切っていました。

 

食事を摂らなくなった僕は奥さんにとっては存在しなくなってきたようです。

 

これはマズイという思いが膨らんでくると同時に「なんとかしないとな」と思うようになりました。不食による多幸感に慣れて、冷静になってきたのかもしれません。

 

それで思い直しました。

 

『僕は「人は食べなくても生きられる」ということを知りたかったのであって、家庭を壊したかったわけではない。

本格的に不食を実験するのであれば、四国に一人でお遍路にでも行って、その時に1ヶ月間思い切り不食を試してみればいいじゃないか。

裸足で不食のお遍路なんて面白そうじゃないか。

だからその時がくるまでは1日1食家族と食べよう』

 

と。

 

そして奥さんに言いました。「明日から夕ご飯いただくね」

 

この時は冷ややかな目でしたけど、その後少しずつ奥さんとの関係も改善して、今は元に戻りました。

だからほぼ完全な不食は1週間で終わり。3週間目、4週間目は1日1食で過ごしてきました。

 

1日1食にしたら、不食以外のことも楽しむことができるようになってきました。

 敷き布団なしで寝るようになったり、

 

 娘のワラーチを作ったり、

 

 このブログを始めてみたり、

 

 食べ物の匂いで食べたような感覚になれたり、

 

 ずっと行ってみたいと思っていた千葉県金谷にあるコワーキングスペース「まるも」で月末に開かれる1泊2日のブログ合宿にノータイムポチリしてみたり、

 

 娘のワラーチに続いて自分のワラーチも改造してみたり、

 

 通り道のゴミ拾いをしてみたり、

 

 重曹クエン酸で頭を洗ってみたり、

 

 糠漬けを始めてみたり、

 

 家にある野菜を片っ端から生で食べてみたり、

 

 iPadで水彩画を描いてみたり、

 

 毎週海に通ってみたり。

 

 

そして極め付けはこれ。

 もう、信じられないくらい走れるんですよ。

 

1.6km全力ダッシュ。

皇居ランでは10kmランの最後に毎回これをやるんだけど、今までで一番速かった。疲れがなかなか溜まらず、もっといける!もっといける!って思っているうちに前の人を2人も追い抜いてゴール。

 

食べないことでできないことが増えるんじゃない。むしろ今までできなかったことができるようになるんだ。

 

これが僕の不食実験の4週間です。

 

 

最後に僕がこの4週間で一番感じてたことを書いたツイートを貼って終わりにしたいと思います。

 

 

「あらゆることが愛おしく思える」という、普通は綺麗事っぽいことが自分の中では嘘偽りなく存在している。

 

これが慈悲とか愛という感情なのかもしれません。